推理とアートの融合に謎解きの新たなスタイルを見いだしたかもしれない話
前回、前々回と「こにょっと編」・「タイムトラベラー編」の記事をうpしたところ、
多くのボードゲーム界隈、謎解き界隈の皆さんにツイッタのフォローなどいただき
大変ありがたい。今後もぬるっとゆるっと活動していきます。よろしくお願いします。
さて。
野球観戦に行くぞと決めて、じゃあ空いてる時間をどうやって埋めようかと
考えていたときにツイッタに流れてきたこちらのツイート。
個展×謎解きゲーム
— 少女の死因展307 (@shoujo_shiin) 2017年3月6日
【少女の死因展307】
3月24日(金)〜3月26日(日)
入場料 2.500円
シャトー・ル・レーヴ SPACE1-15
札幌市中央区南1条西15丁目 307号室
地下鉄「西18丁目」から徒歩5分
市電「西15丁目」から徒歩3分
ぜひご来場くださいませ。 pic.twitter.com/CuIGSKfZST
(今回のイベントは既に終了しています)
個展×謎解き?????
謎解きと言えば、某スクラップさんなんかでやるようなものしか知らなかったので、
「個展」というジャンルと結びつくイメージが全くなかったのでした。で、そういう
ギャップに興味を抱いたのか、すぐに予約を入れました。各回6名という枠の少なさが
そうさせたのかもしれません。とにもかくにも、ここ最近の「なんだかわからんが
面白そうなものには、とりあえず食いつく」というマイブームの琴線に触れたのは確か。
3月25日夜。西川遥輝の逆転スリーベースで勝利したオープン戦の余韻に浸りつつも
福住から札幌市街に戻る移動などもあって、会場に着いたのは受付開始直前くらい。
会場は何やらマンションの一室っぽい場所で、上記ツイにある通り「インターホンを
押していただけたら迎えに行きます」とだけ書かれてて、門扉には特に何も表示なし。
「これ、大丈夫なんかなぁ…」
と、ちょっと不安になるオイラは、この時点で既に雰囲気に飲まれていたのかもしれず。
入り口のところで、他の参加者の方お一人と合流。インターホンを押して案内いただく。
「少女の死因展307」の「307」ってのはルームナンバーだったのですね。(いまさら)
パンフレットをいただき、開始時間を待つ。部屋の中には意味ありげなインテリアに
意味ありげなアート。テーブル上には何やら資料の山。何やら意味ありげな箱等々…。
(意味ありげなアートの一例。他にもいろいろあったのですよ。)
マンションの一室っぽい場所の割に、結構作り込んであるぞ、これ…。
個展っていうから、もっとアート寄りな感じだと思ったけど、なんかおどろおどろしい。
参加者6名が揃い、自分以外はどこか知り合いっぽい感じを醸し出していて変な緊張感。
開始時間になり、スタッフさんから説明。この部屋は、なんとかいう男のコレクションを
集めた部屋であるという説明。昨年のクリスマスイブに起きたという不可解な事件の
謎を解くのが目的。出題編VTRとおぼしき物を見せられて、謎解きスタート。
謎の具体的な内容については、今後もしかしたら、どこかで再演などあるかもなので
控えますが、がっつりのめりこんでしまいました。やはり部屋の中には様々な謎が
仕掛けられていて、それを解くごとに少しずつ手がかりが増えていく。その手がかりを
もとに、事件の真相を推理していく。結構、読み込まなきゃいけない資料が多くて
私、ちょっと面食らいました。上記、某スクラップさんのような謎解きメインではなく、
どちらかといえば推理小説を読み解いていく感じか。時間制限もある中で、たくさんの
資料を読み込むのはなかなか大変で、頭の整理が追いつかない。でも、わかる範囲で
貢献しなきゃと謎を解く。何やら意味ありげな箱の鍵を開ける謎を解く。やた!(^_^;)
1つ謎が解けるごとに、手がかりが増える。そのたびに、頭の中が大混乱。(^_^;)
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ここは事後の話なのですが、話を聞くと、謎解き謎解きしたものを想像して来た方の
中には「こんなん謎解きと違う」とご不満で帰られた方もいたという話。そういえば
事前にちら見したツイッタでの感想に、どこか違和感というかそういうものを抱いたと
おぼしきものも見受けられたので、会場に行くまでは自分もやや不安だったのは事実。
でも、自分はこれ、かなり楽しめました。そもそも、謎解きという物の経験が少なく、
「謎解き=こういうもの」という固定観念があまりなかったというのもあるかもですが、
これはこれで、全体を通して見れば「事件の謎を解いている」わけだから、謎解きと
しては、ちゃんと成立しているんじゃないか、と思う。(事後の話はまだ続きます)
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大混乱した中でも、冷静に場をまとめてくださる方がいるのは、非常にありがたい。
「推理は「観察力と想像力と…」」(あと1個なんでしたっけ)
そんなことをおっしゃりながら、事件の状況を整理してくださったので、どうにか
こうにかついていけたという感じでした。(実はこの方がタイムトラベラー作者の
うーべーさんだったのですが、この時点では、まだ自分はそのことを知りません。)
私たちの組は、いろいろありましたが、どうにかこうにか真相にたどり着けたようで。
(実は開始前に、「ここまでの公園で真相にたどり着けなかった組はいません」と
さりげなくプレッシャーをかけられていました。その上、スタッフさんのご厚意に
甘えまくって、ヒントをいただいたり、制限時間を結構待っていただいたりして…
正直、ほんと申し訳ありませんという感じで。)
真相VTRで見せられた驚愕の真実。そこでようやく、机上で推理したあれやこれやが
やっと頭の中で一本の線でつながってビビビッと来た!!(いや、遅いよ!!!!)
自分としては、いくつかの謎は解いたけど、事件の真相を推理するという段階では
頭の中ふわっふわしちゃって、なんのアイデアも出せなかった…まだまだやな…。
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事後の話その2。イベント終わり。スタッフの方を交えて、いろいろお話を伺う。
(と言っても、自分は、うーべーさんとお連れの方が熱く語っているのを横でニコニコ
しながら聞いていただけのような気もしますが…。)いや、でも本当に楽しかったの。
画像を上げているクレヨンアートの作者の方が実は10代だと聞かされて驚き。
で、こういう表現の世界で生きていきたいという決意を聞いてさらに驚き。
ほんと、世の中には、いろいろな分野に天才がいるものです。
というか、今回の旅では、そんな天才に出会いすぎだと思います。すごい刺激です。
うーべーさん曰く、内地では、もっともっといろんなスタイルの謎解きが行われてて
今回のこれも十分に謎解きと呼べるものだそう。北海道ではまだまだ浸透していなくて
これほどのレベルのものが出てきたことがすごく嬉しい!!感激してます!!!!と。
ぼくの感想。やっぱり、真相を知ってすべてがつながった時の充実感はんぱない。
その中身はここには書けませんが、登場人物がどういう経緯でこうなってしまったのか
もっと知りたい!!というのは、すごくありました。次回作、あるのかなぁ。(^_-)
ツイッタで流れてくる感想を見ると、「TRPGみたい」というものも多くあり。
TRPGも名前だけは知っているものの、ちょっととっつきにくそうなイメージで。
知らないうちに、それに触れていたのかもしれないとなると、ちょっと得した気分。
で、会場を出た後、うーべーさんとお連れの方とオイラの3人で飲みに行きました。
いろいろと深い話をしました。
(どこまで書いていいかわからないので、まずいとこあったら教えてください)
・前述の通り、北海道では謎解きを行う団体が少なく、あまり浸透していない。
(現状は某スクラップさん一択な感じらしく) そんな中で、北海道であれほどの
高レベルな謎解きコンテンツが出てきたことが、とにかく嬉しいんだ!!!!!!
・そんな中で、女性たちが作り上げたあの世界観。「こんなの謎解きじゃない」と
不満を残して帰られたお客さんを見送る彼女たちはどんな気持ちだったんだろうか。
・もっともっと広まるべきだし、広まってほしい。(だから、自分もこんな長々と
ブログ書いてるわけですが。絵とかアートとか出来ないから、文章で書くしかない)
・北の謎からには道内外からたくさんの謎解きが集まる。道外の団体で、北謎の
ために、毎回、新作の謎を出してくれるところもある。持ち帰り謎なんてのもある。
→なので、つげちゃんさん、ぜひ来ていただいて、お金落としていってください。
(つげさん心の声:前々から行くとは言ってますが、ますます楽しみになりました。
お食事の確保だけ目途が立てば、これ、1日遊んでいられるやつじゃないです?)
・あしたは、さっぽろタイムトラベラーの続きをするんですよ!!
「えっ」「えええええっ!!!!!!!!!!」(ここで、うーべーさんと知る。
謎解き界隈では割と有名な方らしく。そんな方と飲みに行けたの幸せすぎる)
・あしたはカーリングの大会があるんですよ
「カーリングするんですか!!!」「みんなでコート取ってるんですよ!!!」
最後の方、今回のと関係ないですが(^_^;) こういう何気ない会話のやり取りからも、
オイラの好奇心はどんどん広がっていく。また機会があったら、遊んでください。
…ということで、まとめ。
・少女の死因展、かなり面白かったですよ。
・女性クリエーターたちの今後の展開が楽しみ。(続編希望)
・コンテンツとしては十分お金取れるものだと、オイラも思います。
謎解きの新しいジャンルだと思うので、変に媚びずに信じた道を突き進んでほしい。
以上です。長々と読んでいただき、ありがとうございました。
(次回、開幕直前ということで、野球編をお届けします)